自分と向き合う子ども
研究主題「自分と向き合う子ども」を掲げた今次研究では、問題解決学習の過程において、自分の考えや思いを大切にしながら、自分に必要なことを学び取り、自分にとって新たな価値や意味を見いだすことで、自ら生活をよりよくしていく子どもの姿を求めていきます。わたしたちは、「自分と向き合う子ども」に迫るために必要な資質・能力として、「見つめる力」「結びつける力」を設定しました。この二つの力が、子どもたちにとって、生活に生きてはたらく力になるようにしたいと考えています。
<2年次研究(令和7年度)の概要>
2年次研究では、子どもたちが自ら「見つめる力」や「結びつける力」をはたらかせられるように、教師が、追究の状況や学習記録などから、子どもの状態をとらえ、その子どもの状態に合った教師支援を講じることに焦点を当てます。そのために、単元前の子どものとらえを通して、子どもの追究の傾向をつかむことを考えています。また、単元内においては、「教科・領域の視点」と、子どもたちが自分の追究をどう思っているのかという「追究の認知の視点」で、子どもたちをとらえることを考えています。
<1年次研究(令和6年度)の概要>
1年次研究では、これまでの子どもたちが追究を深めていく姿から、「見つめる力」と「結びつける力」に着目しました。そして、子どもたちが「見つめる力」や「結びつける力」をはたらかせられるようにするための教師支援を探ることに焦点を当てました。そのために、単元を構想する段階から、子どもたちが二つの力を、どの場面で、どのようにはたらかせることが期待できるか、という視点を加えることを考えました。